続き・Twitterとの折り合いをつけるまで

atmark680.hatenablog.com

 

の続き

 

 

Twitterさんとは長い付き合いをさせてもらったので、反転アンチのように文句をいってさよならという形は取りたくないと思っていた。

 

そこで、前記事で述べたような「脳のハック」、つまり人間が本能的に快感を得ようとする対象に、なぜTwitterが含まれているのか、を自問自答しようと思った。

 

 

要するに、

 

Twitterは手軽に快感を提供する

➁脳が手軽に提供される快感に本能的に抗えない

③怖いから意識して離れよう

 

となっていたのだが、

 

④なんで快感を覚えるのかを理解することでTwitterとの距離感を把握しよう

 

と、極端になりすぎずに冷静にとらえなおそうというわけである。

特にわたしは人間の本能的な行動には理由があるはずだという思いがあるので、このような問題にであったときは趣味もかねて必ず考えるようにしている。

 

 

さて、Twitterがなぜ脳に快感をもたらすのか、なんで快感を覚えるのか、について考えた結果、これまでの人生でTwitterの快感に最も近いものが、

 

「中学・高校の休み時間で、隣の席の仲のいい人とのおしゃべり」

 

だということに気づいた。

 

そしてTwitterページを開くと自然とそのような状況が生まれるのだから、それは楽しいわけだろうとも思った。

 

ここでのポイントは、休み時間の会話は、必ずしも自分が話していなくても、話の「輪」に入っているだけでも面白いというところである。TLというのは自分が話さなくても「輪」には入れる気分になれるところが、まさに似ていると思った理由である。

 

次に、そもそもなぜ休み時間の会話で快感を覚えるのだろうかということに、考えを向かせた。

 

そこで思い出したのが、有名な研究である。

 

有名な話があり、

 

「友達が多い人ほど寿命が長い傾向がある」

 

別の言い方をすると、

 

「友人の人数と享年とに正の相関がある」

 

という話がある。

 

ここで、「健康」ということばを、「寿命を測るための指標」と解釈し、それに「肉体健康」と「精神健康」があるとする。健康という言葉の再定義である。

 

数式でこれまでの話をすると、精神健康を表す関数をM(x)とする。x_1 , x_2 が、友人の人数以外は共通で、友人の人数に限り x_1 < x_2 が成り立っている場合、

 

M(x_1) < M(x_2)

 

が成り立っているということである。

 

 

この有名な研究を下敷きにしてこれまでの話を考えると、そもそも話の輪に加わることで快感を覚えるのは、脳が友人の数を増やそうとする行動に快感を持つのではないかと、仮説の別表現に至れる。

 

そしてそれが何故かというと、心の健康を増加させ寿命を延ばすという、いわば「生存本能」に根付くものではないかと、いまでは予想をしている。

 

まとめると

 

・友人が多いほど寿命が延びることを本能で理解しているから、友人が増える方向の行動に人間は快感を持つ

SNSは手軽に友人の輪に入っている感を与えるので、本能を刺激して人を引き寄せる

 

と今では予想している。そう思うと、前の記事で考えた「脳のハック」という、脆弱性をついているという表現と、矛盾のない仮説の深堀が進められているようにも思える。

 

ここまで考えて、Twitterと依存気味に付き合うのはよくないとしても、友人の輪を広げる・保持するという役割をTwitterは多少なりとも担っていて、それを全否定するのは誤りだと結論に至った。

 

ここから、今の自分にとって、Twitterさんとのちょうどいい距離感を結論して、今よりもっとうまく使うやり方を探す思考にはいる。

 

友人の輪を広げるというには大きく二種類があり、

 

・新しく輪を広げる

・既存の輪を広げる

 

がある。

 

 

 

さて、友人の保持というのには何かしらのコスト(時間、お金、積極的な行動etc)がかかるので、それぞれの人は友人の輪を広げ、維持コストでカバーできるだけの友人数に収束するものだと、わたしは捉えている。

 

Twitterは手軽であることはここまでにも再三述べてあるので、この保持コストの節約用ツールとして優れていることが、まず特筆すべきものだと思えた。

 

だが、広げるためのツールとしては、少なくとも私はTwitterをうまく利用できていない。

 

おそらく長い時間Twitterをやりすぎて、観測範囲内にいる人が、みんな友人の輪の保持モードに入ってきているためではないかと思っている。

 

自分から行動力を発揮してフォローを増やしたり企画をすればなんとかなるかもしれないが、Twitterがそのために効率がいいツールであるという確証が全く持てなかった。むしろ保持モードに入っている人が多く、効率が悪いツールなのではないかという疑いがある。輪を広げるのに何が適しているかは再検討したいが、Twitter以外のツールも積極的に検討したいと思う。

 

以上より、Twitterにかけるコストを減らしつつ、Twitter利用によってこれまで得られてきた効用をより大きな効用にするという、いわば「最適化」を自らについて行うと、今回のわたしのアルゴリズムでは、

 

・友人保持コストをTwitterで払う

・友人の輪を広げるのはTwitter以外で行う

 

という手法が最適であるという結論に至った。

 

長々と書いてきたが、まとめにあるように、一定の仮定を元にしたアルゴリズムで、最も効用の高いものを発見したくて、そのために自問自答を行い、結論をまとめたのが前回と今回の記事であるということである。

 

つらつらと書いた割には大したことのない結論だと自分でも思うが、普段から感じていた感覚をこうやってきちんと言語化できたことで、自らの行動の指針を明確に出来たとは今現在感じることが出来ている。

 

せっかくブログを書く習慣が戻ってきたので、こうやって定期的に自らの心情と行動アルゴリズム言語化を行っていきたいものである。