勇者警察ジェイデッカー感想

スパロボ30に備えての予習で完走したので感想

 

 

勇者シリーズは、エクスカイザー、ファイバード、ダガーン、ガオガイガーFINAL以降、は完走。エルドランシリーズはダイテイオー以外完走。一番好きな歌は「風の未来へ」で、全アニメソングでも上位に位置するぐらいには好き。

その他は全く見たことないのはなくて、部分的には見ているという状況で視聴。

 

 

完走直後のジェイデッカーへの感想は、「やばいアニメを見終わってしまった」という感想。好き勝手自由にやったアニメで、よくこんなのを勇者シリーズの看板背負ったアニメでやったもんだと思う。

 

 

やばい点はいくらでも説明できるが、作中で最強だったのが序盤に現れた、巨大化したパンダというのは印象的だった。全く勝てるビジョンはなかった。重いうえに自重に耐えられるのであればもちろん白兵戦では最強であるし、パンダがジェイデッカーをおもちゃとして遊べる大きさだったので、恐らくドラゴのサウル巣と同等の戦闘力をもっていると思う。倒すには、劇場版にして、3作品から主役ロボを集めないと無理かもしれない。

 

 

だが、一話つかって巨大化したパンダと遊んで、最後はパンダが海に帰って話が終わったので、勝てなくても問題はない。

 

 

巨大パンダの話を例にしたところで、ジェイデッカーの紹介にうつっていこう。

 

 

オープニングからして異質で、「コンバット刑事 マクレーン」のように、勇者ロボそれぞれにXX刑事という肩書が添えられて紹介されていく。これは往年の刑事ドラマ(太陽にほえろ)のオマージュだと思ってみていたが、わたしも太陽にほえろは見ていないので、予想にすぎない。ジーパン刑事が殉職した程度の知識は持っていたので、オープニング見て理解はできたのは運がよかった。

 

視聴中にふと我に返って、ロボット次々とアクションするシーンで、レスラー刑事、コンバット刑事、忍者刑事、サッカー刑事、など謎の肩書がロボットについているところを見直すと、あまりに意味不明でシュールにも感じられたものだ。

 

 

ジェイデッカー本編は刑事ドラマのように、1話完結で、悪人を勇者警察が捕まえる、またはパンダのように街の事件を解決して終わる。

 

わたしはジェイデッカーを楽しみながら見ることが出来たが、大きな理由は、1話完結であることが占める。

 

ロボットアニメは、悪の組織があり、組織がなんらかのロボットを刺客におくり、それを退治するのの繰り返しで進むのが鉄板である。

 

ところが、ジェイデッカーは話の柱となる悪の組織がいないのだ。そのため、話の進み方に自由度が生まれ、好き勝手できたアニメになったのだろうと思う。

 

ただ、残念なところは、「心を持ったロボット」にフィーチャーしすぎて、やや話の構成はワンパターンにも思えたところだ。見ながら、飽きそうになるギリギリのところで、ぶっとんだ話を入れてきたのは絶妙な構成であったと思う。

 

あとは賛否はわかれそうなところで、ジェイデッカー達があくまで警察のロボットでしかないので、戦闘力は低く、戦闘シーンが地味というのがある。話が好みだったのでそこまで気にはならなかったが、子供受けは悪いかもしれない。実際、完走したのに、ジェイデッカーの単独での必殺技が何だったか全く思い出せない。その程度には印象の薄い戦闘シーンである。

 

 

ここまでがジェイデッカーの簡単な紹介である。総合的にみると、かなり面白いアニメだと感じられ、スパロボ30出演作品でジェイデッカーより面白い作品は、コンバトラーVガンソードぐらいしか思いつかなかった。ただ飽きが来る瞬間はあるアニメなので、飽きたところで視聴を打ち切っても問題ないようにも思った。

 

ここまでが無難なジェイデッカーの感想で、ここから特に見ながらやばいと思ったポイントの紹介

 

1.友永勇太がかわいすぎる

 

主人公の友永勇太がショタキャラとしてかなり完成された振る舞いをしていて、それだけでなく、明らかに友永勇太が可愛いことを前提にした話がちょいちょい入ってくるのがかなりぶっ飛んでいた。小学校のクラスメートの女の子がいるが、まったく出番がない。脇役のクラスメート女子にここまで日の目が当たらないアニメもなかなかないレベルで、ダガーンと真逆である。

 

で、友永勇太があまりにセクハラされる話が多すぎる

 

・画家のいえに潜入捜査してキューピッドのコスプレ

・女装して潜入捜査

・台風の日に小学校に遊びに行ったら服がずぶぬれになったので、裸エプロンですごす

・町におばけが大量発生した話で、ろくろ首が友永勇太のトイレを覗きに行く

 

 

と、かなりやりたい放題していて、立ち位置もかなり狙ったものになっていると感じた。

ただ、これは物語の構成上必要な要素にも実際思える。主人公が小学生である以上、意志を持ったロボットたちは主人公を守るように行動する必要があり、そのためには主人公にヒロイン要素を植え付けなければならない。そこまで考えたら自然とこのキャラになると思われるので、100文字未満の議論でこうなると決定されるであろうというキャラには思える。

 

 

2.バラック星人

 

48話構成なのに41話までラストを規定すると思われる悪役がいなかったので、「このアニメどうやって終わるんだ?」と思っていたら、42話の予告が、「地球に突然異星人が侵略に来た!」という話で、びっくりしながら、おいおい、こうやって終わるのかよ。と思って42話を見た。

 

そこで出てきたバラック星人が相当やばいキャラで、

 

・姿かたちがメトロン星人+バルタン星人

・いやいや、似ているだけだろ、と思っていたら、ふぉっふぉっふぉっふぉッふぉと言い出し始めて、初登場の時の残像のある瞬間移動の再現をしだす

カプセル怪獣を呼び出し始める

 

と、かなり攻めたキャラだった。なお、2話がかりで倒したものの、結局ちょい役でしかなく、最終章のスタートは44話からだった。

 

 

グリッドマンと同時参戦するのだから、どうせだったらバラック星人をアカネ君が「あれメトロン星人?」というぐらいのクロスオーバーを期待したい。スパロボMXラーゼフォンがずっと「なんだあのライディーンに似たロボットは!」といわれて虐められ続けていたので、ギリギリ期待してもいいラインだろう。