SNSでインフルエンサーに騙されなくなる方法その1

選挙のときのSNSが特にひどかったので対策を紹介

 

SNSでの個人のお気持ち表明を大きく3パターンに分類しよう

  1. お気持ち表明
    1. 例:選挙はいってもいみがない何故ならば(個人の意見を定量データ抜きにつらつらと書く)
  2. 仮説の提示
    1. 例:選挙はいっても意味がない可能性がある。何故ならば
      1. 仮説の提示パターンは、「検証方法の提示の有無」で更に2パターンに分類される
  3. 解釈の提示
    1. 例:過去のこのような調査を参考にすると選挙に行かない場合にはこのような影響があると考えられる

 

最も信頼性があるのは解釈の提示である。活発な議論が可能なのは解釈の提示の場合になるだろうが、仮説の提示のみの場合も、検証方法や先行研究を持ち出せば議論は可能となるだろう。

 

解釈の提示例:ゲームの確率をサンプルから調べたらこうなったので、恐らくこうだろうと考えられます

(これに対して発動率そろえる際の前提条件そろえてないから意味がないのでは?と突っ込むのは議論。検証前の段階で、サンプルそろえればこれがわかると述べる人に、同様の突っ込みを入れるのも議論に今回は含めることにする)

 

おまけで解釈の提示例もっと具体例:ウマ娘で因子の発動率を統計データとったらこうなるのでこのように考えられます

(相性ボーナスを揃えてサンプルを揃えないと意味がないと考えられるので、相性ボーナス以外は同じ個体を用意して継承率に差があるかどうかを検定で判断する or 相性ボーナスを固定した組でやらないと調査結果に意味がない。現状ここまでやった調査結果みたことないので、見る価値のある統計データをわたしは見たことがない)

 

話を戻すと、SNS上では、ただのお気持ち表明に過ぎないものがあふれすぎている。他の2つとの違いを明確にすると、

 

  • 解釈の提示と比べて、正誤を判断するデータが一切ないので、述べられている内容に対して信じようがない
  • 仮説の提示と比べて、今自分が述べているものが仮説であるという認識がないのが最もたちが悪い。これから検証しないと自分の主張が正しいかどうかわからないという認識がなく、自分の主張が検証なく正しいと思い込んでるパターン(もしくは認識していても言葉を強くするためにわざと検証について全く触れていない)が該当すると予想している(仮説を立てている)

 

こういう意見については、「根拠がないし検証する必要を本人が認識しているかもわからないから、信じる必要もなければ、こういう人の発言は信じる必要がない」と考えるのがわたしは最適だと考えているのだが、SNS上では信頼できる根拠の提示よりも、「上手な言葉選び」「強い言葉」などが信頼の根拠となっている光景がしばしばみられるとわたしは感じている。

例えば、「会社を辞めてフリーランスになるほうがいい」みたいなことを上手く言葉を選んで述べているが、内容をみたら定量的なデータの根拠が全くないので、ただの「お気持ち表明」に過ぎないような事例が該当する。

 

これらの「お気持ち表明」に騙されない方法はついては、言葉の使い方には目を向けず、主張の根拠となる信頼可能なデータがあるかどうかをまず確認するのがよい。その後は、データを元に本当にその結論が導かれるかをチェックして、信頼性を考える癖をつけるといいだろう。

 

確認法だが例えば、ウマ娘で統計データが流れていたが、データ数とデータ数の合計の列があったのに、データ数を合計したらデータ数の合計になっていない統計データが流れてきたので、適当な分析すぎて信頼できないと無視したことがわたしはある。この程度の簡単なチェックでも案外信頼できない分析がはじかれるものである。とはいえ、見ていたら全くチェックせず定量根拠があっただけで疑いなく受け入れる人が多いようにも思えたので、最低でもデータの中の制約条件(合計列は本当に他のデータの合計になっていなくてはならないなど)程度は整合性があるか確認してから信じるか決める方がいいだろう。

 

ここまでの考え方で、データを元に適切に主張していなかったら信頼しないのを徹底するだけで、もっともらしく長文を書いている人の意見が信頼性皆無なことがわかったり、いかにSNSにおけるお気持ち表明の割合が高く、信頼できる意見が多いかがわかるだろう。

ただ、SNSでお気持ち表明が多いといっても、そもそもSNSとはそういうものであり仕方ないと捉える方がいいだろう

 

なので、SNS上の書き込みの質が上がることを期待するのでなく、利用者側で意識をしなければならない。

とはいえ、これを機にお気持ち表明とその他の区別を明確にして、SNSで使い分けて発信してくれる人が増えたら喜ばしいとも思う。