ナイツ&マジック(漫画)の感想

スパロボ30に出てくる原作を全部見ようキャンペーン中の途中経過の感想

 

達成は不可能だと思われるが、最終的には見てる見てない関係なく全部一周するのが目標。

 

グリッドマンマジンガー∞と真ゲッターは改めて見直して、マジェプリは初見だが見終わった

 

今回はナイツ&マジックの感想

 

 

なろう系のファンタジーロボット作品という、これまでに触れたことのない作品。

 

原作小説、アニメ、漫画、のうち、一番時間がかからなそうな漫画でとりあえず履修することにした。アニメが本当はよかったのだが、加入しているサブスクに入ってなかったので仕方ない。

 

 

ファンタジーロボットだとワタルやレイアースグランゾートやラムネ&40やリューナイトゴッドマジンガーなどには触れたことがあったが、今回は異世界転生も組み合わさったという初めてのもの

 

異世界転生がどうかかわるのかと思ったら、主人公が前世は凄腕プログラマーとプラモオタクで、ロボット改造技術やコーディング技術を生かすというものだった。

 

面白かったのは、ロボットが魔法で動くが、魔法の仕組みが一定の術式で起動する、いわばプログラミングと同じで、ここで前世のスキルが生きるという設定。

 

ファンタジー+ロボットという設定なのでつじつまが合わないところがあったら雪だるま式に違和感が膨れていくと考えられ、いろいろ細かいところまで設定を考えたのだろうと思いながら読んでいた。

 

だが、ここまで読んで気づいた人もいるだろうが、既に生身で初めてのガンダムの登場でOSを書き換えるという離れ業を行ったキャラがいるので、そこまではスーパーマンに思わなかった。

 

正確に言うと、キラ・ヤマトが20年ぐらい前のキャラなのに、いまのなろう系の主人公より理不尽なキャラだと、再認識させられたというべきかもしれない。

 

そう思って振り返ると、ロボットものの主人公は多少なりとも今のなろう系の性質と共通項があるようにも思えてきて、なるほど、珍しい取り合わせなのではなくて、これまでの作品との差別化が出来ないから、なろう系でロボットが少ないのかもしれないと思ったものだ。

 

漫画の読んだ分だけでもおそらく15年以上の月日が作中で流れていて、ここまで長い年月が1作で過ぎるのは珍しいと思ったものだ。

 

その長い年月の経過を用いて、幼年期からの特訓、幼馴染も特訓に参加することで、主人公組の超人ぶりに説得力を付加。そして、定番だが、主人公がかかわる出来事が少しずつ大規模になっていった。典型的な大河ドラマ形式であるといえるかもしれない。

 

漫画でみると大部分が主人公たちが日常を過ごしながら、ロボットをどうやって進化させていくかを描いている印象を受けた。これは人によって好みが分かれる気はしたが、ロボット作品の設定や改修過程を見るのが好きな人には相性がいいのではないかと思う。

 

主人公がキラヤマト+シロッコで、性格がケロロ軍曹といった作品といえるかもしれない。

 

そして、一番の本作の特徴は、毒がなく安心して見れることだと思う。ここまで安心して見れるロボットものは初めてかもしれない。

 

主人公サイドが死なない作品にしても、コンバトラーVのようにゲストキャラが毎回死んで後味が悪い回も多い作品や、ボルテスVのように搭乗メンバーが死なないだけで周りの人はどんどん死んでいく作品があるが、本当にピンチで緊迫感を覚えることや危機感を覚えることがなかった。

 

これは安心して見れるというプラスの面もあるだろうが、あまりに先が読めすぎるので、退屈にもなる要素だと思えた。

 

良くも悪くも予想を裏切ることがなく、設定が凝っている、体がドラマ系ファンタジーロボット作品だったというのが、漫画版を読んだ感想である。

 

で、漫画をすべて読んだので、アニメとの対応を調べたら、学園の話がいろいろカットされて展開が違うという、この作品で初めて予想を裏切る展開と出会って驚いてしまった。

 

見てないので文句をいう資格はないので、これ以上は言及しない。だがここは時間的な都合も考えて、ナイツ&マジックは漫画版だけにしか触れないでスパロボ30をやるので、なにとぞご容赦いただきたいと思う。