youtuberを見習って刺激的なタイトルをつけようとは思うものの、なかなか難しいと思う昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は下のグラフからなんか読み取れるものがないか、仮説を積み上げていくという趣旨の記事である
ちなみにすべて仮説で一切数式検証してないので、話半分でみてほしい
むしろ、証明されていないただの仮説なので、信じられた方が困るとまで言いたいぐらいで書いている
一応、数理政治学の本は家にあるので、気が向いたら数式化してなんかやるかもしれないが、当分はそんな暇はないだろう。
画像は年代別の選挙率推移とかでぐぐれば適当に出てくる国の資料で、すぐ見つかるものである
さて、画像をみてどのような印象を持つ人が多いだろうか
一般的な言説の通り、若者の投票率が低い、高齢層の投票率が高いなどがわかるが、今回取り上げたいものは、「投票率の推移の傾向が各年齢で一致」ということである。
例えば、「若者よ選挙に行け」というCMを流しても、それを見て投票しに行く若年層の割合と、「お、自分たちもいかなきゃな」と思うnot若年層の割合がほぼ同じであるということを指す
わたしは今まで、「高齢者よ選挙に行け」という言説は見たことがないが「若者よ選挙に行け」という言説は見たことがあるが、傾向として若年層と高齢層が一致しているということは、はっきりいってそういった若年層へのアプローチは全くの無意味なのではなかろうか。
もっというと、政策を見て投票しに行こうと思う人の割合はごくわずかで、無視できるということもいえるのではなかろうか。なぜなら、財源が有限である以上、政策は特定の年代にメリットがあるが、特定の年代にデメリットがあるという、年代ごとのゼロサムに近い形が基本となると考えるからである。
年代ごとのゼロサムなのに、年代ごとの傾向が同じということは、つまり、政策を見ていいなと思って投票しに行く人の割合が低いということを指しているのではなかろうか
そんな中、直近で極端に投票率が高い年代がある。第45回である。これは民主党政権が生まれた選挙であり、少なくとも周辺では非常に評判の悪い時期であった。
ここまで投票率が高い理由だが、「メディアの煽り、世の雰囲気」が主な理由ではないかとわたしは捉えている。
政策をみて投票することはない(実際投票率が高いのに評判の悪い結果となった)ということは、政治家という要因が投票率に作用することがないということであり、政治とは本来別の外部要因が投票率を上げると仮説を立てたということだ。
あくまで仮説なので検証は全くしてないことは再び注意しておく
その結果だが、普段投票しないが雰囲気に乗せられて投票しに行く層が、果たして質の高い政治家に投票できる確率がどの程度だろうか?
投票した政治家が当たりであるかは基本的には結果論であり、確率的にしかとらえられないものだが、わたしは雰囲気で投票することがいい結果につながるとはとても思えない。
例えば、芸能人が立候補したから内容吟味せず投票する、インフルエンサーが出馬したから投票する、といったものが雰囲気投票の例となると、わたしは考える。
まとめると、
・ほとんどの人は政策なんてみないで投票してる
・投票するかどうか決めるのは世間の雰囲気が一番で、年代関係なく傾向同じ
という仮説を立てたということである。
ここで仮説が正しいと仮定して今後どうなるかというと、今まで以上のディストピアが待っている可能性がある。
これは、SNSの浸透により、雰囲気投票が起こりやすくなることを危惧しているということとイコールである
もちろん、代わりにテレビの権威低下で、メディア煽りの効果が薄まり、雰囲気投票が減る可能性もある。
そのため、どうなるかはわからないが、インフルエンサーが次々当選などとなってしまうととんでもない世の中になるとしか思えないので、恐ろしく感じているところである。
そしてタイトルの伏線を回収すると、投票率が高いときは世の中の雰囲気にあてられて投票している人が多く、1票の平均的な質が下がるので、投票率が低いときの方が選挙の質が上がるというのが、この記事で出している仮説である。
今回このような記事を書いたが、投票率を上げようというのはよく見るが、そもそも「投票率って上がったら本当にいいのか?」ということへ言及している人が極めて少ないと感じていることも、動機の一部である
これも仮説だが、現状が安定的な状態だとわざわざ投票しに行こうとは思わないが、現状に不満が大きいと現状を変えようと投票に行く方に傾向が傾くような気に思える。
そのため、「投票率が低いってことは平和なあかしだな。よかったよかった」で済ませるのがよい姿勢なのではないかというのが、今回の仮説を総合した要旨である。